新潟市内は期待に反して冬も殆ど積雪がありません。そこで、客員研究員の平山さんと共同研究先の勝圓さん来訪を契機に、ウイルス学メンバーも加わって2月18-19日、雪見旅行に出かけました。現美新幹線、雪祭り(十日町)、松之山温泉を訪れ「雪」を堪能してきました。
うまく行った人、思い通りにはならなかった人、それぞれ、よい経験。お疲れさま。
御指導いただきました大阪大学、琉球大学、国立感染症研究所、また本新潟大学の先生方に感謝です。
当日3月3日、夕刻より細菌学教室にて実習打上げを行いました。料理のほとんどは、秘書さんの手料理。美味。
G-MedExプログラムの一環で、ロシアパシフィック医科大学よりSkurikhina Yulia准教授が来訪、一月間の研究実習をおこないました。写真は、2月25日に城下町の村上を御一緒したときのもの。鮭の店「きっかわ」は、CM(JR大人の休日倶楽部、吉永小百合)でも、お馴染みです。
2月9-10日に、韓国ソウルで行われた、第51回日米医学協力計画合同会議に松本が出席し、「The risks for Mycobacterium tuberculosis infection」のタイトルで話をしました。
また抗酸菌部会パネル会議の結果、新潟大での第52回本合同会議の開催要請がありました。日米医学協力計画合同会議は、1965年に日本の佐藤首相と米国のジョンソン大統領の提案・合意で始まったアジアの健康問題を日米の協力で解決するための合同研究計画です(下図)。
皆様、来年の第52回本合同会議、新潟でお会いしましょう!
平成29年2月17日、世界展開力統括センター主催の特別講演に長崎大学 熱帯医学研究所 国際保健学分野 和田崇之先生をお招きし「Bifurcating research on genetic diversity of Mycobacterium tuberculosis:Public health and Host adaptation」のタイトルで結核菌の進化や疫学について分かやすい講演をしていただきました。
1月20日、東京、国立感染症研究所ハンセン病研究センターで行われた、「結核菌初回感染・再燃発症を標的とした予防法及び多剤耐性結核菌に有効な治療薬の開発に向けた研究」 班平成28年度 第2回班会議に、研究協力者として松本が参加し、“潜在性結核診断法の開発“というタイトルで話しをしました。写真は、ハンセン病センター横の、国立療養所多摩全生園。
1月18~19日、福井大学で行われた新規結核ワクチン開発プロジェクトの審査会に、尾関と松本が参加しました。開発中のワクチンが、猿を用いた結核菌感染実験で、顕著な防御効果を示したことが報告され、プロジェクト進行の大きな弾みとなりました。
写真は左より、会場の福井大学、メンバーの面々(一部)、審査会前の打ち合わせ風景。
1月17日、東京、国立感染症研究所ハンセン病研究センターで行われた、日米医学協力計画抗酸菌症部会に参加し、西山が、「ヒストン様蛋白質が抗酸菌の遅発育性や薬剤耐性におよぼす影響」について、研究発表をおこないました(写真)。集合写真;当日参加した日米医学協力計画抗酸菌部会メンバー。
「Effects of nutritional and ambient oxygen condition on biofilm formation in Mycobacterium avium subsp. hominissuis via altered glycolipid expression」Takahiro Totani, Yukiko Nishiuchi, Yoshitaka Tateishi, Yutaka Yoshida, Hiromi Kitanaka, Mamiko Niki, Yukihiro Kaneko, and Sohkichi Matsumoto. が「Scientific Reports」誌に掲載受理されました。
本論文は、M. avium (非結核性抗酸菌症の主要な原因菌)のバイオフィルム形成に、低酸素と富栄養が関与することを見いだした世界初の報告です。筆頭著者の戸谷孝洋君(写真右)は、松本教授の大学の同級生で、医院経営と診療の傍ら、西内由紀子 先生(写真左。秘書大村いのりさんの結婚式でのお写真)指導の元、粘り強く実験を行ってきました。本論文で学位取得予定(大阪市立大学にて。金子先生、仁木先生、感謝です)となります。おめでとう!
実験台は、“あっ”という間に当日稼働?しています(写真左下(設置中)、右下(設置後))。
琉球大 梅村正幸先生に奨められてなんとか購入したセルソーター、AutoMACSが入りました(写真右)。短時間で免疫細胞を分画・精製できるとのこと、朝から深夜までかかっていた細胞採取ー抗原刺激の重労働実験の負担軽減に期待です。
12月6日東京新橋で行われた、熱帯医学研究拠点-共同研究成果報告会と運営協議会に松本が参加しました。翌日、戻りの上越新幹線から今年初めての「山に雪」を見ました(写真)。
12月5日、デラマニド開発者のお一人である大塚製薬の松本真様をお招きし、創薬に関する情報交換を行いました。渡米間近のお忙しい中、お越しくださりありがとうございました。米国でも益々のご活躍を!
11月30日、これからの抗酸菌研究を担う若手研究者、大阪薬科大学の森重 雄太 さんとミネソタ大学 港 雄介 さんのお二人をお招きし、研究の現状と将来に関する意見交換を行いました。
11月18〜19日、ヤクルト中央研究所(東京)で行われた、中部乳酸菌研究会に参加し、尾関が、「組換え抗酸菌による結核菌抗原の発現・精製とそのワクチン効果の検討」の演題で研究発表を行いました(写真下)。プロバイオティクス研究の盛り上がる中、昨年こけら落としの、中央研究所(写真右)の見学もさせていただきました。
皆よい笑顔で発表していました。お疲れさま。
御指導いただきました国立感染症研究所、長崎大学、大阪大学、琉球大学、また本学の先生方に感謝です。
11月25日(金)医学科と保健学科の基礎配属の学生さんとで打ち上げをしました。
10月28〜29日、日本歯科大学新潟生命歯学部キャンパス(新潟市 写真左下)にて行われた、第53回 日本細菌学会中部支部会にて、下記2演題を発表しました。
Morphologic analysis of the functions of the mycobacterial protein(写真下中央)
Anna Savitskaya, Akihiko Nishiyama, and Sohkichi Matsumoto
Biofilm formation in Mycobacterium avium subsp. hominissuis. (写真右下)
Yoshitaka Tateishi, and Sohkichi Matsumoto
学会中に紹介のあった日本歯科大学ー医の博物館は、国内で唯一の医学に関する博物館とか、DNA二重らせんモデル提示のNature論文初版(写真左上)、解体新書(写真上中央)、ダーウイーンの手紙(写真右上)など、歴史的展示物が豊富でした。
10月26〜28日、新潟市朱鷺メッセにて行われた、第65回日本感染症学会東日本地方会学術集会にて、松本が、「結核・抗酸菌に特徴的な薬剤標的と新規薬剤の開発研究」というタイトルで話しをしました。また夜は、塚田弘樹先生主催の懇親会や、教え子さん達による光山正雄先生を囲む会にお誘いいただき親交を深めさせていただきました。
http://admedic.jp/godo2016/
10月より、およそ2ヶ月間、医学科4年の北村 周平 君と齋藤 祐介 君が、基礎配属実習にきています。二人は、抗酸菌症の新しい診断法開発に関して、国立感染症研究所との共同研究に携わっています。
10月6日木曜日に、新潟大学新潟医療人育成センターにて、ポスター掲示と口頭発表形式により、当教室主催で第23回「みかんの会」を開催しました。28名(博士課程25名、修士課程3名)の研究発表が行われました。延べ152名が参加し、短時間で濃縮された活発な議論が交わされたようです。また審査の結果、安藤嵩様(泌尿器科学)が、若手医学研究最優秀賞、笠原靖史様(小児科学)、斎藤摩美様(精神医学)、渡邉雄介様(消化器内科学)、細貝亮介様(小児科学)、山岸稜平様(腎分子病態学)が、それぞれ若手医学研究賞を受賞しました。
会に参加いただきました皆様、進行にご協力頂きました審査員の先生方、ご講演を賜った近藤英作教授、開催にご尽力いただきました国際保健分野(前年度担当)および総合医学教育センター(次年度担当)の方々に感謝申し上げます。
9月29~30日、西田 由貴子 さん と Anna Savitskayaさんが、第一回抗酸菌研究会(於;琉球大学50周年記念館、沖縄)に参加し、それぞれ、「潜在期結核菌抗原の精製と感染診断への応用」、「The function of the protein in growth suppression of mycobacteria」の演題で研究発表をおこないました。また、二人とも、Travel Awardを受賞しました。おめでとう!
会世話人の田村敏生 先生、和田崇之 先生、瀬戸真太郎 先生、梅村正幸 先生、開催お疲れ様でした。
9月8-9日、松本が、シベリアークラスノヤルスクで行われたJapan-Russia G-MedEx Project: International symposium of educational and scientific development-2016に参加し、“Tuberculosis; Facts, Mechanisms, and Research to control it.”のタイトルで話をしました。Perianova博士やTatyana博士等と研究打ち合わせ、またロシアの方々の人情とロシア式サウナを堪能しました。
8月29日から、クラボウ 技術部 勝圓 進 様が来訪され、抗菌物質の成績を検討されています。勝圓様と大阪関連メンバーとは、関西時代から付き合いで、週末は、BBQや魚釣りなどもご一緒させていただきました。会社方針が、“もうけを考えず、人に役立つものを“という懐深さです。夜は、実験滞在中の、京都府大、岡真優子 先生とも合流、再会の祝杯もあげました。
8月18日から30日の間、夏休みを利用して、京都府立大学食保健学科 岡真優子 准教授が、結核菌感染と細胞の低酸素応答に関する実験で来訪されています。研究の合間には、学生さん(竹石君)の実験(遺伝子発現レポーターアッセイ)指導もしていただきました。
平成28年7月31日-8月2日、群馬県草津で行われた、第10回細菌学若手コロッセウムで、西山 晃史、Anna Savitskaya等が、「ヒストン様DNA結合タンパク質による結核菌の増殖抑制作用」の演題を発表し、ポスターコンペティション企画のグループ代表に選出されました。
若手細菌学の星々、がんばれ。
平成28年8月6日、2人の発表がありました。タイトルは”抗酸菌由来メンブレンヴェシクルの精製と機能解析”、4ヶ月の成果です。当初は初めての発表とのことで緊張気味でしたが、次第になれて上手にプレゼンしていました。質疑応答でも丁寧に対応し、初めてとは思えないなかなか良い発表でした。
照井さん、山口君 お疲れ様!
夏季医学交流で、中国ハルビン医科大学微生物学教室からTong Wuさんがきています。Wuさんは、Saviskaya AnnaさんとAnnaさんが協和会医学研究助成金対象となったテーマの研究を行っています。
Saviskaya Anna won Kyowa Medical Research Grant for the students in 2016
平成28年度 協和会医学研究助成金受賞者に、Saviskaya Annaさんが「ヒストン様DNA結合タンパク質による結核菌の増殖抑制機序の解明」プロジェクトで選ばれました。Annaさんは、ロシアからの留学生で、西山 晃史 講師と本研究を進めています。
平成28年7月22日に新潟大学医学部保健学科でおこなわれたNOA-METS 新潟医療技術科学オープンアトリエ講演会で、松本が、「結核・抗酸菌症研究の重要性と面白さ」というタイトルで話をしました。
平成26年度基礎配属学生、北原 武尊君が国立感染症研究所細菌第一部(大西真部長)で実施した研究(髄膜炎菌の疫学)が論文の一部として掲載されました。大西真先生、高橋英之先生、御指導いただきありがとうございました。
Takahashi H, Haga M, Sunagawa T, Saitoh T, Kitahara T, Matsumoto S, Ohnishi M.
Meningococcal carriage rates in healthy individuals in Japan determined using Loop-Mediated Isothermal Amplification and oral throat wash specimens. J Infect Chemother. 2016 Jul;22(7):501-4.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26895673
平成28年7 月15日、北海道大学人獣共通感染症リサーチセンターにて行われた、第4回細菌学オープンセミナーにて、国立国際医療研究センター 加藤 康幸 博士と新潟大 松本が、セミナーを行いました。
加藤博士 は、昨今のエボラアウトブレーク時に要請により渡航し、現地にて指導・治療にあたられた鮮烈な経験を話されました。
http://president.jp/articles/-/13747
松本は、Analysis of latent M. tuberculosis infection from both bacteria and host sidesというタイトルで話しをしました。広く美しい大学に招いていただいた北大の先生方ありがとうございました。
平成28年7月8日 堺市衛生研究所長 小林 和夫 先生が細菌学実習終了後の特別講義に来てくださいました。小林先生は、抗酸菌症の御専門以外にWHOや国立感染症研究所勤務(阿戸 学 部長の前任部長)など、国の感染症対策やワクチン行政などに携わってこられた経緯があり、いつもながら、広く深い知識を紹介してくださいます。
講義には休暇をとって来てくださったとのこと、夜は、学生さんとも合流して、さらに広い知識を深夜までご披露いただきました。楽しい時間、ありがとうございました。
塚田医学奨学基金は、学校法人塚田服装専門学校理事長 塚田 実津江 氏が、診療を終えてからも遅くまで研究に挑む医師を病棟から実際にみて感じられ、協賛いただいた経緯がある基金です。山口 助教は、結核ワクチン開発に関連し、血液成分の新しい結核防御因子探索を行っています。
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