MAC菌の病原性発現機構の解明


[研究テーマ] 難病の制御技術の開発

MAC菌の病原性発現機構の解明

 近年、肺MAC症は中高年女性を中心に現在急増しています(罹患率15以上/10万人年)。その多くは、明らかな宿主免疫機能の異常がないにもかかわらず、進行・致死症例も存在します。
 当教室では、急速な臨床経過に合致した高病原性MAC菌 M.i.198を使って、ゲノムシーケンス、遺伝子変異株の作成により、その病原性発現機序の解明を行っています。
 さらに、MAC菌はグリコペプチドリピッド(GPL)というMAC菌に特異的な糖脂質を産生しますが、このGPLによるバイオフィルム発育への影響およびバイオフィルム発育を抑制する化合物の探索を行っております。

MAC菌の病原性発現機構の解明
MAC菌の病原性発現機構の解明

MAC菌の病原性発現機構の解明 M.I.198のゲノム解読

【実験手法】
MAC菌の培養

細胞・動物を使った感染実験
ゲノムシーケンス
トランスポゾンを利用した遺伝子変異菌株の作成