各自の研究テーマを相談しながら決めていきます。どの研究に興味が湧くか、湧きそうか(本当は、どれも面白いのですが)、どのようなスキルを身につけたいか、しばらく教室の様子をみながら、スタッフが提案するテーマや、自身でやりたいテーマについて、情報を集め、文献を読み、そして教室・共同研究先メンバーと話しをしながら考え決めていきます。
研究室で使用するパソコンについては支給、もしくは購入支援を行います。
決定した研究テーマにあわせて、一名のスタッフ(助教、特任助教、講師、准教授)を直接の指導教官とし、実験室での活動がスタートします。始めは一研究課題から。次第になれてくると、二〜三の研究課題に取り組みましょう(能力が散逸するので、多すぎはよくありません)。通常、修士や学位の取得漏れがないよう必ず結果が出るテーマと、挑戦的なテーマの二課題に取り組むことを勧めています。
教室セミナーを毎昼(月曜~金曜)、一時間程度、行います。(夏休みと冬休みは、ございますので安心を)。セミナーでは、「論文紹介」、「各自の実験プログレス」、「新しい技術の紹介」を行います。留学生が同席の場合、基本、英語で行いますが、慣れるまでは日本語でも可能です。毎日実施することで、「プレゼンテーションの力」、「知識」、「論理的に考える力」、「科学的に議論する力」が自然と身につきます。
現在、各メンバー少なくとも2週間に一度は、プレゼンの機会が巡っています。存分に修練しましょう。
研究環境を整え、各自が助け合い、また特定の人が過負担とならないように、週に一度、全員で実験器具の補充など教室整備・清掃を行っています。
ストーリーのあるデータが揃ってきましたら、学会発表を行いましょう。
付け焼き刃でない、実験とセミナーなど日々の研鑽がもととなり、よい発表と深い知識のある人物像が、プレゼンに自然にあらわれます。
結果、外部(企業や研究室)にスカウトされるようなことに。自ずと未来が開けます。
学会での研究発表では、交通費と宿泊費の援助を行います。
論文(原著)発表が、実は最も重要です。学会発表(喋っただけ)ではPriorityをとることができません。メンデルの法則、アインシュタインの相対性理論、ポアンカレ予想の証明、iPS細胞も、論文を書いたそれぞれが発見者です。つまり学会発表や実験をいくらやっても、論文を書かなければ、意味がありません。逆に、論文を書けば、それは永劫残ります。科学史に自身の名前を刻みましょう。
行ってきた研究の集大成として論文を必ず出版しましょう。研究の背景と目的、方法、結果、考察の項を、それぞれ理論を飛躍せず、正確に書く力を養います。当細菌学教室が主体となって出版する原著論文は、成果の影響を鑑み、英文のみとします。
論理的に考え、計画して実践し、論文を書ける“実力”の養成を目指します。研究者としての実力がつけば、プレゼンも難しくありません。”実力”があれば、多方面から声が掛かり、将来、自分のやりたいことがやりやすくなります。逆に、”実力”がなければ、可能性は限られてしまいます。各自の将来を夢み、各自の限界に挑み、それぞれの”実力”をつけて欲しいと思います。
上記を満たせば、自由です。
電気式(火事を起こさないように)の机下暖房器具を支給します
(新潟の冬は寒いので)。
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