研究室の特徴


1.結核・抗酸菌症の研究を、基礎科学から臨床応用レベルまで包括的に行っています。

抗酸菌の病原性や細胞内寄生機構の解明、臨床検体の解析などの基礎的研究から、創薬やワクチン開発など臨床応用研究まで実施しています。

写真:結核患者の喀痰の塗抹検体の抗酸性染色(西山先生撮影)
写真:結核患者の喀痰の塗抹検体の抗酸性染色(西山先生撮影)

2.組み換え抗酸菌・結核菌(大臣承認実験)を取り扱うことができます。

遺伝子の改変は、医学・生物学実験で大きな力を発揮します。

教室内で、組み換え結核菌を取り扱える研究室は、国内で希少です。

写真:P3実験室で実験中の西山先生
写真:P3実験室で実験中の西山先生

3.国内の製薬メーカーと共同研究を行っています。

・大塚製薬株式会社(創薬や診断法開発に関する研究)

・日本BCG製造株式会社(ワクチン開発に関する研究)

・極東製薬株式会社(診断法開発に関する研究)

 

 


4.海外フィールドでの研究も実施しています。

アフリカケニア共和国において、長崎大学熱帯医学研究所やケニア中央医学研究所との共同研究により、各種ウイルス、細菌、寄生虫感染症の有病率や無症候感染率、さらに戸籍のない地域における人口動態、気候、家屋等の情報、対象者の血液、便、尿中等の成分と各種病原体との感染や発症リスクの相関を調査中。

 
・ケニア共和国(結核菌感染の調査)

・ミャンマー連邦共和国(感染症の調査)
・ロシア連邦(非結核性抗酸菌症の調査)

ケニアでのフィールド調査(生徒さんと尾関先生)


5 .国内外の下記、大学・研究機関との共同研究を行っています。

主な共同研究先
・国立感染症研究所(抗酸菌症の診断法開発や創薬)
・長崎大学熱帯医学研究所(海外フィールド研究)
・京都大学エネルギー理工学研究所(結核菌蛋白質の構造解析)
・京都工芸繊維大学(抗酸菌蛋白質の構造解析)
・琉球大学熱帯生物圏研究センター(結核菌に対する免疫応答の解析)
・福井大学医学部(ワクチンの開発研究)
・大阪市立大学(感染診断やコレステロールに関する基礎研究)
・京都府立大学(低酸素応答に関する研究)
・国立病院機構刀根山病院 (抗酸菌症の診断法の開発)
・米国衛生研究所(NIH)(治療標的の同定)

製品開発会議の様子


【過去の在籍者、指導した学生さん達の現在】

消化器内科医(大阪市立大学病院)

消化器内科 開業(大阪市)

呼吸器内科医(大阪市立大学病院)

長崎大学歯学部病院助教(矯正歯科)

歯科医院開業(那覇、大阪)

厚生労働省医系技官

理化学研究所研究員(神戸)

看護学校講師

新潟大学付属病院検査科

新潟大学小児科学分野助教

デンカ生研株式会社研究員